『NHKテキストナビ』は、NHK語学番組や教養番組とそのテキストを紹介・宣伝するために、(株)NHK出版が作成しているパンフレットです。毎年3月中旬には、全国の書店店頭のNHKテキスト売場に置かれます。
『NHKテキストナビ』は、2023年には『テキストカタログ』に変更されました。前身の『NHKテキストのしおり』を含めると、少なくとも40年以上の長い歴史を持ちます。しかし、無料のパンフレットであることもあって、この小冊子の情報はほとんどありません。
ここでは、わたしの所有している1985年(昭和60年)以降の『NHKテキストのしおり』、『NHKテキストナビ』、『テキストカタログ』をもとに、このパンフレットを紹介します。
「NHKテキストナビ2024」の情報を公開しました(2024年3月11日)。
『NHKテキストナビ』の概要
パンフレットをいつから作成しているのかは分かりませんが、1978年(昭和53年)には既に『NHKテキストのしおり』として作られているようです。当時の(株)日本放送出版協会が作成しています。
(株)日本放送出版協会は、2011年(平成23年)に(株)NHK出版に社名を変更して、現在に至ります。
2022年(令和4年)までは、縦20cm、横10.6cm、30~40ページほどの小冊子でした。ページ数は、その年の番組の数によって増減します。NHKで放送する語学番組、「きょうの料理」などの家庭番組、「囲碁講座」などの趣味・教養番組を紹介しています。
2008年(平成20年)からは、タイトルを『NHKテキストナビ』に変更して、同様の内容で作成が続けられています。
2023年(令和5年)には、タイトルを『NHKテキストカタログ』に変更して、A5版の冊子に変わりました。そして、2024年(令和6年)にはタイトルが再び『NHKテキストナビ』となりました。
毎年3月中旬には、全国の書店店頭のNHKテキスト売場に置かれます。パンフレットは無料なので、自由に持ち帰って、新年度のNHK語学番組や教養番組選びの参考にすることができます。
表紙には、1980年代の終わりから1990年代の中頃までは、前年のNHK連続テレビ小説のヒロインを採用することが多くありました。
年 | 表紙(敬称略) | NHK連続テレビ小説 |
---|---|---|
1988年、1989年 | 若村麻由美 | 1987年「はっさい先生」 |
1990年 | 清水美沙 | 1989年「青春家族」 |
1991年 | 畠田理恵 | 1990年「京、ふたり」 |
1992年 | 桜井幸子 | 1992年「おんなは度胸」 |
1993年 | 戸田菜穂 | 1993年「ええにょぼ」 |
1994年 | 細川直美 | 1993年「かりん」 |
1996年 | 菅野美穂 | 1995年「走らんか!」 |
2018年 | 葵わかな | 2017年「わろてんか」 |
2000年代後半からは、NHKテキストキャラクターの「ニョコ」が多く採用されています。「ニョコ」は、(株)キャップ・アソシエイツ がキャラクターデザインを担当しました。 学ぶ人の気持ちに寄り添う等身大のキャラクターをコンセプトに作られました。
『NHKテキストナビ』の歴史
わたしの所有している1985年(昭和60年)以降の『NHKテキストのしおり』、『NHKテキストナビ』、『NHKテキストカタログ』をもとに、このパンフレットを紹介します。
あわせて、語学講座の変遷も簡単に紹介します。なお、アラビア語やポルトガル語などの短期集中講座は記載していません。
テキスト価格は、英語を含む語学月刊誌の価格帯です。太字は、代表として「ラジオ ドイツ語講座(まいにちドイツ語)」の価格を表示しています。1985年に180円だったテキストが、2024年には680円まで価格が上がっています。
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