【2022年】『詳しくわかるモンゴル語文法』に新版が出ました【おすすめ語学書】

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白水社の『詳しくわかるモンゴル語文法』の新版が2022年6月に発行されました。初級から中級レベルをカバーするモンゴル語学習書で、本格的にモンゴル語を学習する方におすすめです。

新版では、一部のコラムが新しくなったほか、新しい正書法に基づいて綴りが見直されています。

旧版と新版の違いについて解説します。

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『詳しくわかるモンゴル語文法』とは

『詳しくわかるモンゴル語文法』は、白水社が発行しているモンゴル語の本格的な文法書です。2012年10月に初版、2022年6月に新版が発行されました。

いわゆるキリル文字のアルファベットと発音からはじめて、名詞類、動詞、不変化詞類などというように、モンゴル語の文法が整理して記述されています。また、新たな単語を作り出す派生接尾辞の用法や、態を表わす接尾辞の用法など、文法の解釈について、新しい研究の成果が取り入れられて書かれた部分があるのが特徴です。

初版のまえがきには、次のように書かれています。

…研究の際には、対象となる言語を「記述的」に分析することが求められます。その反面、語学書はできるかぎり「規範的」に書かれることが望ましいものです。この記述と規範との間の折り合いのつけ方に大いに苦慮しました。また、本書は文法書であり、なおかつ学習書であるということを念頭に執筆しています。…

詳しくわかるモンゴル語文法 まえがき

また、次のようにも書かれています。

…学びやすさに配慮して、モンゴル語学で伝統的に用いられてきた文法用語を使わなかった部分もあります。その点では、モンゴル語をすでに知っている方にとっては、かえってわかりにくい部分もあるでしょう。…

詳しくわかるモンゴル語文法 まえがき

ここでの「伝統的に用いられてきた文法用語を使わなかった」というのは、例えば、「形動詞」の代わりに「連体形」、「副動詞」の代わりに「連用形」という用語を使ったり、「対格」や「造格」の代わりに「目的格」や「道具格」という用語を使っていることを指しています。

2022年6月に新版が出ました

2022年6月に、『詳しくわかるモンゴル語文法』の新版が発行されました。白水社のサイト に新版の発行情報が掲載されています。

≫ 『詳しくわかるモンゴル語文法』

山越 康裕(著)
¥4,400 (2024/05/21 17:28時点 | Amazon調べ)

新版になってもページ数は313ページで変わりません。しかし、本文中に挿入されているコラムには、少し変更が加えられています。

コラムのタイトル一覧
旧版新版
インターネット・メールに使うモンゴル語表記オンラインのモンゴル語表記
モンゴル語話者が苦手とする日本語の発音(旧版と同じ)
モンゴル語と日本語との関係(旧版と同じ)
曜日の表現(旧版と同じ)
未来命令語彙の借用から見えるモノの流通
モンゴル語をあらわす文字(旧版と同じ)
モンゴル語にあふれる「略語」(旧版と同じ)
モンゴル語習得の近道は?
動詞から作られた接続詞悩ましい正書法
「指示」する語類韻で覚えるフレーズ
借用語から動詞を作る(旧版と同じ)
モンゴル語の方言(旧版と同じ)

また、版を改めるタイミングで、CD付から音声ダウンロード方式に変更されているほか、表紙の装丁が変更されて、イメージが大きく変わっています。

旧版(左)と新版(右)の表紙

著者の山越先生のコメント

著者の山越先生の所属する東京外国語大学のウェブに、この新版について書かれたページがあります。2012年発行の旧版の音声データをそのまま使っていること、例文表記を現行の正書法に即して改めたこと、新たにいくつかコラムを収録したことが書かれています。

わたしは最近の正書法改正のことを知らなかったのですが、改正による影響は小さくなかったようです。山越先生のブログには「数年前の正書法改正(厳格化)はわりと大きな変更を伴うものでした。そのため例文・単語を総ざらいし、修正すべき箇所を適宜修正しました。」と書かれています。

本格的にモンゴル語を学習する方におすすめです

旧版を持っていない方で、これからモンゴル語を本格的に学習したい方には、おすすめの学習書です。旧版を持っていて購入を検討している方は、旧版と新版の違いを実際に確認してからの方がよいでしょう。わたしは旧版を持っているのですが、正書法が変わっているとなると、購入して、知識を更新しなければならないかなと考えています。

≫ 『詳しくわかるモンゴル語文法』

山越 康裕(著)
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その他のモンゴル語学習書

現在、モンゴル語の学習書は、入門・初級レベルの書籍は、『モンゴル語のしくみ』(白水社)、『ニューエクスプレスプラス モンゴル語』(白水社)、『実用 リアル・モンゴル語』(明石書店)など、多く出版されています。

学習レベル書名Amazonリンク
入門モンゴル語のしくみ Amazon
入門~初級ニューエクスプレスプラス
モンゴル語
Amazon
初級実用 リアル・モンゴル語 Amazon
初級~中級モンゴル語
(世界の言語シリーズ3)
Amazon
初級~中級詳しくわかるモンゴル語文法 Amazon
初級~中級増補 モンゴル語四週間 Amazon

しかし、初級から中級レベルのモンゴル語文法書となると、簡単に入手できるのは、この『詳しくわかるモンゴル語文法』の他は、2011年3月に発行された『モンゴル語(世界の言語シリーズ3)』(大阪大学出版会)くらいだと思います。こちらは、キリル文字とモンゴル文字の両方を学べるようになっています。

≫ 『モンゴル語(世界の言語シリーズ3)』

塩谷 茂樹、中嶋 善輝(著)
¥3,520 (2024/05/28 20:12時点 | Amazon調べ)
補足

増補 モンゴル語四週間』(大学書林)も中級レベルをカバーする名著です。しかし昭和61年の発行から40年近くたって、現在ではあまり使われない言い回しが出てきているように感じます。

まとめ

詳しくわかるモンゴル語文法』は、白水社から出版されているモンゴル語文法の学習書です。2012年に初版が発行された後、2022年6月に新版が発行されました。

初級から中級レベルのモンゴル語をカバーしています。また、最近の新しい正書法にも対応しているほか、モンゴル語の新しい研究成果も取り入れて記述されています。

モンゴル語の初級レベルの学習を終えて、中級レベルにチャレンジしたい方や、本格的にモンゴル語文法を学習したい方におすすめの文法書です。

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